診療内容
Wisdom Tooth
親知らず
親知らずの治療とは ?
親知らずが原因で腫れたり痛んだりする場合や、
トラブル防止のために抜歯をお勧めすることがあります。
トラブル防止のために抜歯をお勧めすることがあります。

親知らずは永久歯の最も奥に生える第8番目の歯で、通常18~23歳頃に生えてきます。必ず抜歯が必要というわけではありませんが、腫れや痛みがある場合、あるいは将来的に問題が起こる可能性が高いと診断されたときには抜歯を提案します。
特に、横向きや斜めに生えて隣の歯を押すと歯並びや噛み合わせを悪化させるリスクがあるため、そのような場合は抜歯が望ましいでしょう。
親知らずの治療の特徴
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抜歯の流れと注意点レントゲン撮影や視診・触診で親知らずの状態を確認したうえで、血圧測定・麻酔を行い抜歯します。埋伏歯や斜め歯の場合は歯茎の切開や骨削除が必要となることもあります。抜歯後は洗浄・縫合を行い、感染予防を徹底します。手術前には既往歴や服薬歴、アレルギーを必ずお伺いします。
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抜歯後のケアと回復抜歯後は、激しいうがいや飲酒・長風呂・過度な運動など血圧を上げる行動を避け、舌や指、歯ブラシで傷口を触らないよう安静に過ごしてください。これによりドライソケット予防と回復促進につながります。
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ドライソケットのケアドライソケットになってしまったら、痛み止めと抗生物質を処方し、抗生物質含有のガーゼや軟膏を抜歯窩に詰めて保護します。これにより汚れや食べ物の侵入、乾燥を防ぎ、痛みを和らげつつ治癒を促進します。症例や担当医によって対応が異なるため、治療方針は必ず担当医に確認してください。
抜歯後のリスクと対策
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上顎の場合
上顎の親知らずは骨が柔らかく根が真っすぐなことが多いため抜歯が比較的容易で、腫れや痛みも少ない傾向にあります。ただし、抜歯時に鼻の横の上顎洞と交通して一時的に口と鼻がつながることがあり、通常は数ヵ月で自然に閉じます。鼻に不快な症状が出た際にはお薬で経過を見ますのでご安心ください。
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下顎の場合
下顎の親知らず抜歯では、歯根が下歯槽管(顔面の神経・血管が通る管)に近いと、神経損傷や止血困難のリスクがあります。ほとんどは自然回復しますが、一時的なしびれが残るのは約1,000人に1人、永久麻痺は約2,000人に1人の確率です。特に歯根が管を覆うような高リスク例は、安全を考慮して大学病院での抜歯をご案内します。
親知らず周囲の炎症とその対策
智歯周囲炎は親知らず周辺の歯茎の腫れと膿を伴う炎症で、痛むときは口腔内を清潔に保ちつつ、痛みが強い場合は鎮痛剤を服用して速やかに歯科を受診してください。
智歯周囲炎の予防と治療法
智歯周囲炎の予防は、日頃の丁寧な歯磨きが基本です。腫れや痛みが強い場合は歯科で消毒・洗浄し、抗生物質と痛み止めで症状を和らげます。それでも再発を繰り返す場合は、親知らずの抜歯をおすすめします。
